目をひいたもの

先般訪れた、現代アートの展示会にて。




・・・もうね、この一枚だけでブログ全体が禍々しくなるからアレなんですけど。
そのくらい凄いインパクトなんですけど。


そして、多種多様な作品群の中で、咄嗟にこれだけを写真に収めた自分も自分。


いや違うんです、いろいろ考えさせられたんです。


この姿を見てすら、誰もがその元の姿を認識できるということに、
…キティちゃんってすごいよね、と。(そこ?)


でも、この作品が成立するのには不可欠な要素にハマッてるんだと思います。

すなわち、

●見た人が、元の姿(黒いドロドロにまみれていない状態のもの)をすぐに
 思い描ける。
●かつ、その「元の姿」と今のビジュアルに凄まじいギャップがある。


だからこそ、この独特の存在感とインパクト。

ただの球体や箱、もしくは「よくわからない猫っぽい形のもの」であれば
ここまで印象には残らないと思うんです。


そして、白くもないし目鼻もない、かなり想像したことがないような状態に
なっているにも関わらず、人はこれを見て「キティちゃんだ」と無意識に
判断するんですよね。

「人間は眼ではなく脳でモノを見ている」なんていう、まさにそんな次元の話ですね。


人の先入観だとか、潜在的に共通している「記号」と繋がって、成立するアート。

癒しや美しさとはちょっと種類が違うけど、そんな気付きをいただきました。