げし

towazugatariは、暦の上の地味なイベントを推進します。

…一日の終わりじゃなくて、最初に紹介するべきだよね、こういうの。

本日6月22日は夏至でございました。

「一年で一番日が高い日」なんて言われますが、これは北半球ではみんな
共通となります。
地軸の傾きと太陽の位置との関係で決まるんですね。
(自分でもだいたいわかった気がするけど、これ以上の説明はできない)

ただし、梅雨時期だから必ずしも日照時間が長いわけではなく、かつ一年で
一番暑い時期というわけでもない。
これから徐々に熱が蓄積していって、偏西風だなんだを作り出して「夏」が
生まれるわけですね。
だから夏の幕開け。


でも夏至ってイベント無いよね。
冬至は一応あるのにね、ゆず湯とか、カボチャとか。

…と思って探したら、日本の一部地域ではタコを食べるとか、あとは「無花果田楽」
なんてものも紹介されてました。田楽味噌をつけた干しイチジク? はて。


一方、ヨーロッパでは、夏至の日には「妖精の力が強まる」なんて、メルヘンチックな
言い伝えがあるそうで。

かのシェイクスピアの「夏の夜の夢」は、夏至の時期が舞台になっているとのこと。

夏の夜の夢 (白水Uブックス (12))

夏の夜の夢 (白水Uブックス (12))

この映画版も良かったな。


夏至の物語といえば、もうひとつ。

夏至の魔法―イギリスファンタジー童話傑作選 (講談社文庫)

夏至の魔法―イギリスファンタジー童話傑作選 (講談社文庫)

中学生の頃に、たまたまタイトルに惹かれて読んだ。

古い物語で、当時としては若干つかみどころがないように感じで、正直、詳細はあまり覚えて
いないのだけど。

しかしやっぱり、このタイトルは最強だと思う。

なんでしょうね、「夏至の魔法」という、この二つの語の組み合わせが醸し出す独特な不思議感は。
妙に「魔法」が似合う気がする。私だけかな。
おそらくは、移り変わっていく季節と、夏という解放的な季節に向かって「開いていく」
イメージのせい。

そして、これが「冬至の魔法」だと決定的に何かが違う気がするのは、和風の趣を強く感じて
しまうせいだろうか。ゆず湯。


まあ、そんなわけで、掘り下げるとそれなりに話の出てくる、夏至の日のお話でした。
もしかしたらスピリチュアルな力も高まるのかもしれません。もう終わっちゃうけど。

でも、北半球共通ならまだしばらく大丈夫かな。