鳥獣保護法違反:名義借りメジロ飼育 龍郷町職員を書類送検

(毎日.JP記事)
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20120804ddlk46040686000c.html

なんだか風流。
どこがどういけなかったのか、理解しづらくて二度見記事。

「県の規定で1羽のみ飼育が許されているメジロを、十数人の名義を借りて数十羽飼育した」
ということで法に触れてしまったようですが、なぜにメジロの飼育に制限が。
そんなに数が減っているとか、保護対象になるようなリスクを抱えていたかしら?

諸々調べてみると、かつて愛玩目的での乱獲が野鳥の生態系をおびやかすと問題になったため
法規制の対象になったとのこと。

つまり、メジロがかわい過ぎたから?

それもあるんでしょうけど、どうやら話はそれほど単純ではなく。

・江戸時代から、飼育したメジロの鳴き声を競わせる「鳴き合わせ」という競技(?)があり、
 有望なメジロは高値で取引されていた。
・飼育用のメジロは通常、違法となっているかすみ網で捕獲されるので、メジロ以外の他種まで
 混獲されるうえに、目的とするメジロであってもオスだけを残し、さえずらないメスはその場
 で殺してしまうといった点が問題になった。

ちなみに上記「1羽のみ飼育可」の条例も、今年の法改正により「原則飼育禁止」となって
撤廃されている模様です。

規制を強めたら強めたで、海外で捕獲したメジロを国産と偽って高値で裏取引したりと、新たな
問題も生じているらしくて、日本のメジロ事情もなかなか大変なようです。

件の町職員の方が裏取引に通じていたのか、それとも無類のメジロ好きでどうしても飼いたかった
のかはわかりませんが、悪用が生じている以上は風流目的でも規制せざるを得ないんでしょうね。



確かにかわいい。