ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(ネタバレなし)

“誰もが知っている(という前提で取り上げる)ケネディ夫妻の、知られざる「舞台裏」(だけ抜粋)”

歴史上の出来事と実在の人物を扱った作品ということもあり、単純に「面白い」かどうかで評価するものでもないとは思うけれど、いわゆる娯楽要素は低めの作品。
特に日本人にはわかりにくい部分が多いかも。

どうも全体に渡って奥歯にものが挟まったというか、抽象的な表現が続くので、作中で取り上げられる史実(暗殺事件に限らず、ホワイトハウス内部のTV放送とかジャクリーンの死産とか)や、ケネディ夫妻が当時の国民にどういうイメージで見られていたかについては前提として知って観ないと置いてきぼりになる気がする。
鑑賞後に少し整理したくてケネディ夫人のWikipediaページを閲覧したのだけど、本人の人生がかなりドラマチックでエピソードも印象的なので、正直に言えばこれをそのまま読む方が面白いかもしれない

ただ、そのてのエピソードはほぼ映像化されず、前提として軽く言及されるに留まることが多い。
アメリカだと皆知ってることだから今更映画で取り上げる必要もないということなのか、あるいは「わかる人だけ観ればいい」というのがそもそものスタンスなのか。

なので、これからご覧になる方はWikipediaだけでも目を通しておくことをお勧めします。
あとは公式サイトの解説文とか。観終わった後に若干ツッコミ所を感じるかもしれないけど。

そのあたりの事実を頭に入れたうえで、その映像化やそこに描かれる各人の心情を鑑賞してみたい方にはお勧めできるかも。
あとは、ただただナタリー・ポートマンを観たい方とか。彼女は相当出ずっぱりです。

3月31日より公開中
公式サイト
http://jackie-movie.jp/