パイレーツ・オブ・カリビアン(予告編)

※本編未鑑賞ですが、予告編から認識できる情報およびシリーズ過去作品のネタバレには触れています。

どうのこうので全作品観たし、きっと最新作も観に行くと思いますが。
第一作が非常に綺麗な大団円で終わっているので、キャラクターへの感情移入という面では、あそこで物語が終わって欲しかった気持ちも否めない。
自分の中では第一作で完結したことにして、二作目以降はパラレル外伝みたいに受け止めている所もあります。

1作目は、不死身の海賊との闘いやジャック・スパロウの復讐の成就、そして幼なじみの美男美女の身分違いの恋の顛末(この二人のキャスティングも個人的に好き)も、最後の最後でジャックを逃がす周囲の計らいも、ある意味王道な展開で心地良く収束する物語。
そこに王道を外しまくったジャックのキャラクターや、意外と随所でおちゃらけてコントのような展開を含むエピソードがあり、敵役の海賊たちも皆どこか憎めなかったりして、素直に「面白い映画」という仕上がりであったと思います。

あと音楽か。あのテーマソングは継続して使われてますね。
鍛冶屋の工房で音楽に被せるように剣を打ち合わせる対決シーンとか、初見ですごくワクワクした記憶がある。

当初からある程度シリーズを見越して作られたからこその作り込みでもあったでしょうし、希代のキャラクター、ジャック・スパロウを始めとする魅力的な登場人物たちが再び登場する続編は喜ばしくもあったのだけど、続編について随所で指摘されているストーリーの破綻、そして物語に新たな展開を与えるにあたって彼等を襲った悲劇(信頼関係の危機や別離、大きな怪我、そして絶命)は、見たくなかったという気持ちにもなる。
裏を返せばそのくらい、第一作の彼等に愛着を持ったということだけれど。

最新作のメインキャラクターは世代交代のようですが、前作で登場しなかったウィル&エリザベスも今回は登場するようで。
「ワールド・エンド」公開後に諸説飛び交ってたウィルの運命とその後については、予告に一瞬現れた姿が結局アレになってるようで、またガックリきてしまった。
あれってデイビージョーンズの職務放棄への罰(真面目に船長やってる限りは人間の姿のまま)だったんじゃ・・・

公式サイトはこちら。
http://www.disney.co.jp/movie/pirates.html
トップに出てくる「これまでこれまで決して明かされることのなかったジャック・スパロウ誕生の瞬間」という煽り文句には「出産シーンかよ」というツッコミを禁じ得なかったけど。だって名前じゃん。
「“キャプテン”ジャック・スパロウ誕生」ならわかるんだけど。まあとにかくこの目で確かめてきましょう。


パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
2017年夏 公開中