平和をうたう

今でこそ、教科書に載っているような歌。
一種、王道的なメッセージ。

けれど、初めて世に出た1971年の時点では、歌のタイトルに「戦争」が入っているという
その事だけで非常に物議をかもしたとか。

「平和を大切に」「命を大切に」なんていう訴えは、世が世なら生命を賭してでなければ
発せなかった言葉であり、半端なくロックなメッセージだった。

数十年の後、それが「教科書的」「優等生発言」という見方をされるようになっていると
しても、「反社会的」と扱われる世の中よりは少なくともマシだと思う、今の日本。

あの歌に歌われた「戦争を知らない子供たち」が、孫を持つ時代。
その孫たち、そのまた子供たちも、戦争を知らずに生きていけるだろうか。
その誓いは、保障は、続いていると言えるだろうか。

「1年に1度だけ」と揶揄されても、日本人がそんなことを考える機会になり続ければと
思う、8月15日。